あおり運転がテーマの映画『アオラレ』に学ぶ、心穏やかな車との付き合い方Photo:PIXTA

あおり運転をテーマにした、その名も『アオラレ』の劇場公開が5月末にスタートした。日本でもあおり運転は問題視されており、近年はドライブレコーダーの普及から、その実態が以前より明らかになりつつある。我々は、あおり運転をどう考えるべきなのか。(フリーライター 武藤弘樹)

“史上最悪のあおり運転”を描く
ラッセル・クロウ主演の『アオラレ』とは

 ラッセル・クロウ主演の映画『アオラレ』(アメリカ・2020年公開)の公開が、2021年5月末から国内でも始まった。あおり運転を題材にした“ノンストップ・アクションスリラー”とのことである。

 運転をしたことのある人の多くが、あおり運転をされた経験があり、この作品でも路上のささいなトラブルがその発端となっている。ただ、恐怖や不快感などを与えられても一応無事で済むことが多い日常のあおり運転とは違い、この映画ではラッセル・クロウが危険人物と化し、“史上最悪のあおり運転”(予告編から)を繰り広げる。

 この作品を鑑賞してきたので、簡単な感想と、あおり運転にどう向き合うべきかを考えてみたい。

 本稿ではネタバレを避けるためにと、映画のレビューが主目的ではないので予告編以上の情報は極力書かないよう努めるつもりである。