静岡県警が押収した、6月8日に新東名高速で事故を起こした宮崎文夫容疑者の車両(9月13撮影)
静岡県警が押収した、6月8日に新東名高速で事故を起こした宮崎文夫容疑者の車両(9月13撮影) Photo:JIJI

茨木県守谷市の常磐自動車道で起きたあおり運転殴打など3つ事件で、強要と傷害の罪に問われた会社役員宮崎文夫被告(44)の判決公判が2日、水戸地裁で開かれ、結城剛行裁判長は懲役2年6カ月、保護観察付き執行猶予4年(求刑は懲役3年8カ月)を言い渡した。この事件を巡っては、被害者のドライブレコーダーに写った映像が繰り返し流され社会問題化。6月にはあおり運転を「妨害運転」と規定して厳罰化した改正道路交通法が施行されたが、それでもあおり運転での摘発は相次いでいる。(事件ジャーナリスト 戸田一法)

消え入るような声で謝罪と反省の弁

 判決によると、宮崎被告は昨年8月10日、スポーツタイプ多目的車(SUV)で20代男性の車に幅寄せや割り込みを繰り返して停車させ、男性の顔を殴って軽傷を負わせた。

 また同7月23日、静岡県浜松市の東名高速道路と愛知県岡崎市の新東名高速道路で、乗用車とトラックをそれぞれあおり運転で急減速させた。

 8月31日の論告求刑公判で検察側は「高速道を走行中の犯行で、一歩間違えれば被害者が衝突事故を起こして命を落としかねず、犯行形態は極めて悪質」と指摘。

 弁護側は最終弁論で、強要罪の成立は争わないとしつつ、過去の同様の危険行為で強要罪が立件されたケースはなく「世論にあおられた警察と検察が、できる限り重く処罰しようとした」と批判していた。