「株式投資に興味があるけど、何から始めればいいの?」ーー。そんな株式投資ビギナーにおすすめしたいのが『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』(馬渕磨理子著、ダイヤモンド社、6月16日発売)です。全国各地のセミナーで5年間にわたって個人投資家の方々にお伝えしてきた、的中率70%超の堅実な投資法を紹介。「黒字転換2倍株投資術」とは、四半期決算データで営業利益・経常利益が「赤字」から「黒字」に転換するタイミングの銘柄をいち早く見つけて買い、2倍になったら売るというシンプルな方法。「リスクを取りたくない、損切りの回数を減らしたい、でも利益は欲しい!」という堅実派の人にも始めやすい、マイルドな投資法です。本連載は、同書の中からエッセンスを抜き出してお届けします。これから株式投資を始めたい人、もっと勝率を高める方法を探している人、必読です。

「通期」ではなく、<br />「四半期」の黒字転換を探すのがコツPhoto: Adobe Stock

継続赤字から「黒字転換」の瞬間を捉える

 黒字転換2倍株投資では、「通期(1年間)」で黒字転換している銘柄ではなく、「四半期(3ヵ月)」で黒字転換している銘柄を探すことがコツです。

 通期の黒字転換も、もちろん株価の立ち上がりを示す重要な兆しですが、その一歩手前の四半期での黒字転換を捉えることをおすすめします。銘柄によっては、通期の黒字転換では、既に株価が上昇してしまっていることもあります。

 過去にセミナー登壇の際に紹介した黒字転換銘柄の1例を見てみましょう。

 2018年第1四半期に四半期で黒字転換した天然水宅配業のプレミアムウォーターホールディングスです。

 下図を見ると、プレミアムウォーターホールディングスは、2016年第2四半期決算(9月)~2017年第4四半期(本決算)の間、ずっと赤字(営業利益・経常利益)だったことがわかります。

 そして、黒字転換したのは2018年第1四半期(6月)です。このように継続的な赤字から黒字転換したタイミングをいち早く見つけることで、株価の初動を捉えることができます。

「通期」ではなく、<br />「四半期」の黒字転換を探すのがコツ

 プレミアムウォーターホールディングスの2018年第1四半期の決算(6月)は、2018年8月9日に決算短信が発表されました。この時点で黒字転換が確認できたわけです。