ビーガン市場急拡大の理由写真はイメージです Photo:PIXTA

右肩成長が期待される
日本のビーガン市場

 飲食店にビーガン(肉だけを避けるベジタリアンと違い、乳製品や卵を含むあらゆる動物性食品を避ける完全菜食主義者)対応をうたうメニューが増えてきた。以前はインバウンド需要見込みだったが、コロナ禍による訪日客の激減で一時期はビーガンメニューを取りやめる店が増えた。一時期はラーメンチェーンまでビーガンメニューを出していたがウソのように消えてしまった。

 このまま日本ではビーガンメニューが根付かずに終わるかと思いきや、ここに来て市場が拡大傾向にある。ハンバーガーチェーンのメニューにプラントベース(植物由来)と書かれた製品が増えていることに気がついた人もいるだろう。

 アメリカで大豆やエンドウ豆タンパクを使った代用肉が開発され、その波が日本にも来ているのだ。ビーガンではない人の中にも、「面白そうだから」あるいは「ダイエット中だから」と食べる人も少なからずいる。