第37回
長期金利上昇が消費増税議論に飛び火 黒田離反から始まる安倍・麻生対立
山田厚史
安倍首相側近のリフレ派学者は消費税の引き上げを見送るべきだ、と言い始めた。議論は封印されたが、背景には経済観の違いがあり妥協は容易ではない…
2013.6.6
元朝日新聞編集員で、反骨のジャーナリスト山田厚史が、世界中で起こる政治・経済の森羅万象に鋭く切り込む。その独自の視点で、強者の論理の欺瞞や矛盾、市場原理の裏に潜む冷徹な打算を解き明かします。
第37回
山田厚史
安倍首相側近のリフレ派学者は消費税の引き上げを見送るべきだ、と言い始めた。議論は封印されたが、背景には経済観の違いがあり妥協は容易ではない…
2013.6.6
第36回
山田厚史
飯島勲内閣府官房参与が訪朝した。北朝鮮と対話の扉が開けたら評価に値する外交である。北が中国依存からの脱却を図ろうとする今こそ、好き嫌いを超…
2013.5.23
第35回
山田厚史
先日の外遊で、安倍首相はアラブ首長国連邦、トルコを訪れ原子力協定を結び、原発輸出を約束した。その本質は、脱原発への流れを押しとどめようと、…
2013.5.9
第34回
山田厚史
いよいよ7月から日本がTPP交渉に参加する。だが、米国との事前交渉では最大の武器である自動車で譲歩する一方、得たものはほとんどない。交渉前…
2013.4.25
第33回
山田厚史
黒田日銀が打ち出した大胆な金融緩和策に、市場は興奮状態だ。だが、強い薬には副作用がある。異次元の金融政策は異次元のエネルギーとされた原発と…
2013.4.11
第32回
山田厚史
EUの小国で地中海に浮かぶ島国・キプロスで、銀行封鎖・預金課税という荒療治が始まった。直接の原因はキプロスの銀行がギリシャ国債を大量に買い…
2013.3.28
第31回
山田厚史
安倍首相は15日にもTPP交渉参加を表明する。最大の問題はTPPが秘密交渉で、その内容が国会議員にすら知らされていないことだ。民主党の前原…
2013.3.14
第30回
山田厚史
日米首脳会談が開かれ、日本はTPPにおいて「関税撤廃に聖域」があるという言質を取ったかのように報道されて。だが、米国の本当の狙いは非課障壁…
2013.2.28
第29回
山田厚史
中国軍艦によるレーダー照射問題は、両国の軍に対する文民統制のあり方に疑問を投げかけている。中国側では、人民解放軍の突出をうかがわせ、日本側…
2013.2.14
第28回
山田厚史
日本新聞協会が消費増税を前に「軽減税率の適用」を求めている。紙面では増税の旗を振りながら、「業界」としては軽減税率要求する。これはおかしく…
2013.1.31
第27回
山田厚史
権力者による言論封殺に中国紙「南方週末」の記者が体を張って抵抗し、人々もこれを支援した。果たして日本のジャーナリズムは、これは言論統制が行…
2013.1.17
第26回
山田厚史
昨年末に安倍新政権が発足し、2013年は波乱含みの幕開けだ。円安・株高へと経済の潮目も変わった。これは果たして「好転」なのか「破局」への道…
2013.1.4
第25回
山田厚史
自民圧勝の総選挙は「中道左派=リベラル」の退潮を印象付けた。米国でオバマ大統領を支えたのはリベラルであり、フランスのオランド大統領は社会党…
2012.12.20
第24回
山田厚史
世論調査によると自民党が第一党になりそうだという。各党の公約を見てみると原発容認と改憲論・右旋回が結びついている構図が浮かび上がる。その点…
2012.12.7
第23回
山田厚史
安倍自民党総裁が「超」金融緩和路線をぶち上げるや、市場は株高、円安で応じた。だが、日銀が無制限にお札を刷てもハイパーインフレにはならないと…
2012.11.22
第22回
山田厚史
オバマ大統領が再選された。有権者は「米国は特別な国」という過去の栄光を諦める決断した。オバマは「撤退作戦を担うリーダー」として歴史的役割を…
2012.11.8
第21回
山田厚史
11月は世界の転換点になるかもしれない。6日に米大統領選挙が行われ、8日からは中国共産党大会が開かれて指導者が替わるからだ。いまや米中日と…
2012.10.25
第20回
山田厚史
領土問題は双方に言い分があり、白黒を明確につけにくい。大事なことは領土という古傷を新たな紛争の芽にするのではなく、過去を乗り越える「解け合…
2012.10.11
第19回
山田厚史
民主党の代表選では野田総理が圧勝した。これ受け輿石東氏が党幹事長に再任されたほか、安住淳財務大臣が幹事長代理に就任する。そこには総選挙を先…
2012.9.27
第18回
山田厚史
領土問題で中国、韓国との対立が深まる日本。11月の米大統領選挙を控え、日本では「ロムニーが頼りになりそうだ」という声があがっている。果たし…
2012.9.13