安倍総理の「米国艦船守れず論」に4つの点で重大な誤り
田岡俊次
総理は先日の記者会見で、夫婦が幼児を抱いている特大のパネルを示して、同盟国・米国の艦船が日本人を救助しているとき、今の憲法解釈では自衛隊は…
2014.5.29
中国を始めとする新興国の台頭によって、世界の軍事・安全保障の枠組みは不安定な時期に入っている。日本を代表する軍事ジャーナリストの田岡氏が、独自の視点で、世に流布されている軍事・安全保障の常識を覆す。さらに、ビジネスにも役立つ戦略的思考法にも言及する。
田岡俊次
総理は先日の記者会見で、夫婦が幼児を抱いている特大のパネルを示して、同盟国・米国の艦船が日本人を救助しているとき、今の憲法解釈では自衛隊は…
2014.5.29
田岡俊次
集団的自衛権を巡る議論のなかで、現行の法制度でも行えることをあえて「グレーゾーン」とか「集団的自衛権行使」と称するのは、集団的自衛権行使に…
2014.5.15
田岡俊次
日米米首脳会談では、オバマ大統領が「尖閣への安保の適用」を表明したことばかりが報道され、自民党も「満額回答」と小躍りしている。だが、共同記…
2014.5.1
田岡俊次
集団的自衛権行使の容認を巡る議論が迷走して来た。第1次安倍政権で検討された「4類型」と今回示された「5事例」を検討すると、そのことが浮かび…
2014.4.17
田岡俊次
ウクライナ問題の次の焦点は、ロシア編入の動きが東ウクライナにまで広がるかどうかだ。そうなれば米国・西欧は本格的な経済制裁に動かざるを得ず、…
2014.4.3
田岡俊次
安保法制懇が挙げる集団的自衛権かかわる「4類型」「5事例」を検証すると、あまりにも問題点、弊害、危険の検討がおろそかだ。首相の私的諮問機関…
2014.3.20
田岡俊次
ウクライナの混乱が続いている。同国内を巡ってはのロシアと米国・EUという対立の構図になっている。だが、クリミアがウクライナに帰属した経緯や…
2014.3.6
田岡俊次
1月下旬に開催されたダボス会議で、安倍首相が現在の日中関係を第1次世界大戦前の英独関係になぞらえ、物議を醸した。折しも今年は第1次世界大戦…
2014.2.20
田岡俊次
いよいよ7日からロシアのソチで冬季オリンピックが始まる。だが、チェチェン紛争で16万人がロシア軍に殺され、夫や息子を失った女性たちは仇討の…
2014.2.6
田岡俊次
1月20日、イランは欧米など6ヵ国と合意した核問題の包括解決に向け、その第一段階の措置の履行を開始した。イランと米国が和解すれば、小型冷戦…
2014.1.23
田岡俊次
安倍総理は昨年12月26日、突如靖国神社に参拝した。中国、韓国ばかりか米国までが“disappointed”という言葉を使ってこれを批判。…
2014.1.9
田岡俊次
発足したばかりの国家安全保障会議がその初仕事として、「国家安全保障戦略」など3つを決定した。その内容を見ると、「目標」と「手段」が本末転倒…
2013.12.26
田岡俊次
特定秘密保護法が参議院で可決、成立した。多くの国民がこの法律に対して、不安、疑問、怒りを抱いているが、実はこれまで存在した秘密保護法制でも…
2013.12.12
田岡俊次
中国は11月23日、突如尖閣諸島を含む東シナ海上空に「防空識別圏」を設定した。中国がそれを設定するのは自由だが布告の内容が粗雑で、まるで公…
2013.12.5
田岡俊次
1909年に日本の初代総理大臣・伊藤博文をで暗殺した韓国人、安重根の記念碑建立問題が、日・韓・中関係の新たな火種となっている。だが、日韓双…
2013.11.28
田岡俊次
日中双方の軍の沖縄近海での演習が逆にエスカレートしている。自衛隊は島嶼防衛を掲げるが、最もカギを握る制空権では圧倒的な劣勢にある。にもかか…
2013.11.14
田岡俊次
「特別秘密保護法案」が国会に提出された。日本には「スパイ防止法」がないためとされるが、何よりも問題はその捜査・訴追能力にある。いまや情報漏…
2013.10.31
田岡俊次
10月上旬のAPEC、ASEANで、安倍首相は中国の海洋進出に対して暗にこれを非難するような発言を行った。中国海軍は果たして、近隣諸国にと…
2013.10.17
田岡俊次
シリアの化学兵器問題は、同国が化学兵器の国際管理を受け入れたことで、事態は急転した。反政府軍の主力イスラム過激派を「共通の敵」として、その…
2013.10.3
田岡俊次
9月10日で日本の尖閣諸島国有化から丸一年が経った。中国政府は「領土主権は断固守る」と原則論を振りかざす一方で、「問題を棚上げすることが可…
2013.9.19