
足立直樹
最終回
放射能で汚染された稲ワラを食べた牛の肉が放射性セシウムによって汚染されていて、その一部は既に消費されてしまっていることが分かりました。こうなると、乳牛や豚、鶏、それ以外の畜産物はどうなのかと心配になります。

第7回
放射性物質が規制値以下の食品を食べている分には問題はないだろう、そもそも規制値を超える食品は市場には流通していないはず、という考えは、残念ながら甘いと言わざるを得ません。

第6回
エキゾチックな料理を楽しんだり、季節外れの食べものが入手できるようになって、私たちの食生活は一見豊かになったようにも思えます。しかし、いっぽうで日本の伝統的な食文化は崩壊の危機を迎えています。

第5回
日本では毎年2000万トン、消費する食品の2割、輸入する食品と比べると3割もの食品が廃棄されているのです。単純に考えれば、これを減らすだけで、生産又は輸入しなければならない食品の量を大幅に減らすことができます。

第4回
私たちが海外の食料に依存できるのは、輸送手段の発達と、その安い費用に支えられています。今後石油価格が大幅に高騰すれば、これまでのやり方は通用しなくなってしまいます。

第3回
食べ物が流通する過程でさまざまな加工がなされ、そこには何らかのリスクが生じることを私たちは知っています。しかし、その生産現場の様子を私たちは知る機会もなく、どのような問題が発生しているかもイメージできません。

第2回
現在のようなありあまる食料に囲まれた生活はそう長くは続かないと考えられます。食料が不足し、価格が高騰することは間違いないでしょう。しかも、それはかなり近い将来起きそうです。

第1回
東電原発事故による野菜や魚、そして水の汚染には、誰もが神経を尖らせていることと思います。そう考えれば、私たち人類の「食」はそんなに「あたり前」のことではないことがわかります。
