2014.10.27 ナイーブな暴れん坊 勝新太郎の破天荒人生 父は三味線の師匠、母は西川流の名取り、兄は俳優の若山富三郎という芸能一家に生まれ育った勝新太郎は、無類の大酒豪、暴れん坊として名を馳せた。しかし生来のナイーブな性格で、妻の中村玉緒に頭が上がらないかわいい男でもあった。
2014.10.14 言行一致の政治家 小泉純一郎の魅力と罪 「金集めと票集めは嫌いだが、できる範囲で相談には乗る。人に縛られるのも、人を縛るのも嫌い。ごまかしは嫌い。みんなの顔色をうかがっていたら、自分がなくなってしまう。自分をなくしてまで政治家をやる必要があるのか」と言明してきた小泉純一…
2014.9.29 「姫」のママで作家、山口洋子の「いい男」論 五木ひろしの『よこはま・たそがれ』、中条きよしの『うそ』といった数々のヒット歌謡の作詞を手掛け、『演歌の虫』と『老梅』で直木賞を受賞。そして、銀座のクラブ「姫」のママとして、一流の男たちに慕われた山口洋子の「いい男」論を紹介したい…
2014.9.16 「統一コリアチーム」を実現 元世界卓球チャンピオン、荻村伊智朗が起こした奇跡 1991年春、千葉の幕張で開かれた世界卓球選手権大会に、前代未聞の韓国・北朝鮮の「統一コリア」チームが出現した。韓国に20回、北朝鮮に15回も足を運んでこの奇跡を実現した荻村伊智朗は、卓球の世界チャンピオンに輝いたこともある天才的なリーダ…
2014.9.1 論敵、櫻井よしことの呉越同舟 国民全員に背番号を振って監視する住民基本台帳ネットワークが作られた2002年、櫻井よしこは、言論の自由の危機を感じ、猛然と反対運動をおこした。そして、私に共闘を要請してきた。当時、私は櫻井を痛烈に批判していたが、櫻井の誘いに私は乗るこ…
2014.8.18 稀代の悪役俳優 成田三樹夫の反骨の系譜 菅原文太に可愛がられ渡瀬恒彦に慕われた悪役俳優成田三樹夫は、歯に衣着せぬ放言の一方で、人間に対する深い洞察と独自の哲学、そして、自分は無益だという劣等感を併せ持つ魅力的な俳優だった。その生き様は、反逆とニヒリズムの役者、嵐寛寿郎の…
2014.8.4 自民党の曲者さえ惚れさせた村山富市 1994年当時、下野した自民党が政権復帰を狙い、それまで敵対していた社会党の委員長をかついだ。村山富一その人である。自民党の猛者連中も村山に惚れた。首相になった村山は「この内閣でなければ」として、歴史に残る「村山談話」を出すことになる…