佐高 信

佐高 信

評論家
さたか・まこと 1945年山形県酒田市生まれ。評論家、『週刊金曜日』編集委員。高校教師、経済雑誌の編集者を経て評論家に。「社畜」という言葉で日本の企業社会の病理を露わにし、会社・経営者批評で一つの分野を築く。経済評論にとどまらず、憲法、教育など現代日本のについて辛口の評論活動を続ける。著書に『保守の知恵』(岸井成格さんとの共著、毎日新聞社)、『飲水思源 メディアの仕掛人、徳間康快』(金曜日)など。
第47回
脚本家 山田太一ドラマの魅力の秘密
佐高 信
一見、日常生活を描いているような山田太一のドラマは、なぜ魅力的なのだろうか。山田は日常生活の中に「ひとつフィクションを入れるんですね」と語る。山田ドラマの魅力に迫ってみる。
脚本家 山田太一ドラマの魅力の秘密
第46回
なぜ、いま田中角栄がブームなのか?
佐高 信
石原慎太郎が『天才』(幻冬舎)を著し、田中角栄を称揚したことに違和感を消せない。ほとんどすべての面で対極に位置していた人物だからである。角栄は民主主義者であり、身を賭して日中国交回復を成し遂げ、老婆心を持った政治家だった。
なぜ、いま田中角栄がブームなのか?
第45回
外相にしたかった「女優」 岸恵子
佐高 信
かの名監督・小津安二郎は女優・岸恵子を「岸恵子は良いよ。身持が悪くって」と評した。それは最大の賛辞だった。フランスに渡った岸はこう言う。「あー、私、日本の悪口を言い出したら3日3晩かかりそう」、「でもね、それ自分の国だから夢中になるんです」。
外相にしたかった「女優」 岸恵子
第44回
夏樹静子はなぜ生保が舞台の『遠い約束』を書いたか
佐高 信
ミステリーで有名な夏樹静子は、生保を舞台とした企業小説『遠い約束』を書いている。彼女は「女には企業は書けないと言われると、企業を書きたくなる」と、私に語った。
夏樹静子はなぜ生保が舞台の『遠い約束』を書いたか
第43回
『週刊こどもニュース』で読者を発見した池上彰
佐高 信
当代きっての売れっ子・池上彰に「解説からもう一歩出るべき時もあるじゃないですか」と迫ると、「私のやってる仕事っていうのは啓蒙活動ですよ。本当に基礎の基礎の啓蒙活動をしているにすぎません」と自己規定した。
『週刊こどもニュース』で読者を発見した池上彰
第42回
城山三郎に教わった阿川佐和子の「聞く力」
佐高 信
「当時、私は30歳でしたが、世の中のことをなんにもわかってなかったですから、ひたすら怖かったですね。家に帰れば父に怒鳴られ、職場では秋元さんに怒鳴られ、悲惨な生活を送っていました」
城山三郎に教わった阿川佐和子の「聞く力」
第41回
ケンカしながらわかり合う 田原総一朗との不思議な関係
佐高 信
私が兄事したころの田原は、私へのこの過褒を借りれば、鋭いシュートボールを投げていた。それがそうではなくなったとして私は批判を始め、1998年3月15日号の『週刊読売』で最初の激突対談をした。
ケンカしながらわかり合う 田原総一朗との不思議な関係
第40回
「憲法をぞうきんのように使え」 101歳の現役ジャーナリスト むのたけじ
佐高 信
戦争犯罪人として裁かれた東条英機とむのは記者時代に会ったことがある。首相の東条の秘書官が演説について、「閣下が入れ歯を治して、それがうまくはまらないから、発音が悪かったんでしょう」と言っているのを聞いて、むのはそれをコラムに書いた。
「憲法をぞうきんのように使え」 101歳の現役ジャーナリスト むのたけじ
第39回
ひたむきさに五感がふるえる 都はるみの唸り節
佐高 信
「私自身の性格は「北の宿から」よりも「マイウェイ」です。そうでないと、やっていけないですよ」
ひたむきさに五感がふるえる 都はるみの唸り節
第38回
今、なお、国を憂う 「ヨイトマケの唄」美輪明宏の存在感
佐高 信
美輪は10歳で敗戦を迎えるわけだが、その直前に軍人たちが、「みんな、玉砕の覚悟をしろ。1億玉砕、天皇のために最後の1人になるまで戦って死ぬんだ」と言うのを聞いて、変だ、と思った。
今、なお、国を憂う 「ヨイトマケの唄」美輪明宏の存在感
第37回
読者に対して姿勢を正す 無頼派伊集院静の覚悟
佐高 信
夏目雅子といい、篠ひろ子といい、とびきりの美人女優である。なぜに伊集院ばかりがモテるのかと言いたくもなる
読者に対して姿勢を正す 無頼派伊集院静の覚悟
第36回
ナチスからユダヤ人を救った異色の外交官、杉原千畝
佐高 信
日本は4年前の1936年にナチス・ドイツと日独防共協定を結んでいる。日本領事館がユダヤ人にビザを発行したことがわかれば、杉原はゲシュタポに命をねらわれかねなかった。
ナチスからユダヤ人を救った異色の外交官、杉原千畝
第35回
論敵なのに嫌いな人間は同じだった西部邁
佐高 信
まもなく、西部はしばしば、「サタカ君を左翼にしておくのは惜しい」と私を冷やかし、私も、「西部さんは保守にしておくのは惜しい」と笑って返すようになる。
論敵なのに嫌いな人間は同じだった西部邁
第34回
気さくな名物経営者 樋口廣太郎の勲章拒否宣言
佐高 信
苦情をある種の宝として大切にしたことが、アサヒビールの奇跡の急成長の秘密だったことは容易に想像がつく。“朝日”ビールではなく“夕日”ビールだと陰口を叩かれるほど、当時、アサヒビールはキリンなどに差をつけられていたからである。
気さくな名物経営者 樋口廣太郎の勲章拒否宣言
第33回
その生い立ちが感性を研いだ 吉永みち子の深いふところ
佐高 信
この娘は成長して、次々と母親の期待を裏切り、ついには、妻を亡くした3人の子持ちの騎手と結婚したいという。吉永正人である。
その生い立ちが感性を研いだ 吉永みち子の深いふところ
第32回
サンダル履きが似合う女優 倍賞千恵子の実像
佐高 信
「私なんか中卒だったから、国語でも数学でも社会科でも、わからないことがいっぱいあるんですよ。だから、勉強するだけですごいなあと思うし、だから、俳句でいろんな勉強をしたあとの飲み会が楽しいんです」
サンダル履きが似合う女優 倍賞千恵子の実像
第31回
喜劇の中にある奥深い哀しみ 渥美清の「寅さん」
佐高 信
渥美清は「寅さん」をいつも映画館で観ていた。もちろん、観客に渥美とわからないように気をつけてである。それも新宿で観たり、銀座で観たり、浅草で観たりする。すると、反応が違うのである。
喜劇の中にある奥深い哀しみ 渥美清の「寅さん」
第30回
学校教育に洗脳されなかった シールズ奥田愛基の野生
佐高 信
「そういう親父のもとに育って、中学で家を出ました。北九州にいたときは不登校とかいろいろあって、というか家と世俗の価値観があまりにも合わなすぎて」。
学校教育に洗脳されなかった シールズ奥田愛基の野生
第28回
国家の圧力に耐えて筋を通す 鈴木宗男の魅力
佐高 信
「権力がいま何を一番利用しているかと言うと、メディアを利用しているんですよ。よくマスコミのみなさんは『反権力』と言いますよ。ところが、検察だとか警察情報なんて裏が取れないのですから。リークされたらそれを載せるしかない。そしてまたリークされたものを載せないと、次は教えてくれないんですよ。」
国家の圧力に耐えて筋を通す 鈴木宗男の魅力
第27回
財界の鞍馬天狗 中山素平が貫いた護憲
佐高 信
私が中山に脱帽する第一は勲章の拒否。勲章はもらった奴より、拒否した人間が格段にエライんだと私は言っているが、中山や元外相の伊東正義を挙げれば、それは明らかだろう。『日本経済新聞』の「私の履歴書」の執筆を断り通したというのも痛快である。
財界の鞍馬天狗 中山素平が貫いた護憲
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