片山善博
動作やしぐさの意味を知る
人が日常的に示す何げない動作やしぐさも、類人猿などの動物を観察する目で見ると、深い意味が見いだせると著者は言う。

学んでおくべき身近な先例
“二大政党制”のことではいつも近代以降の英国が引き合いに出されるが、実は昭和初期のわが国に、なんとかそれが成り立ち、そしてあえなく失敗に終わった先例がある。

「改革の要諦」を学ぶ
評者がかつて鳥取県知事を務めていた時の座右の書である。具体例を挙げて、行政改革の本質を説く。

地方自治の原型に学ぶ
絶海の孤島での質素で、それこそ「何も持たない生き方」を活写しており、評者はそこに地方自治の原型を見る。

出処進退を誤らないために
日本の諺には人の過剰な欲を戒める言葉が多い。その欲には、権力欲や名誉欲も含まれているから、人の出処進退への牽制でもある。

政治と官僚の間柄を問う
官僚としての最高位を極め、政治家に転じてからは内閣官房長官として政権を切り盛りした著者が、昨今取り沙汰されることの多い政治と官僚とのあるべき関係を説く。国民の代表である政治は政策を創造し、国民の奉仕者である官僚はその政策を実行する。
