笑顔の若者たち写真はイメージです Photo:PIXTA

人生を変えたいと願うとき、多くの人は意志や努力に目を向ける。だが、本当にそれだけで人生は変わるのだろうか。本人が気づかないうちに、人の行動や思考は周囲の人間関係や環境から強い影響を受けているという。ベンジャミン・ハーディは自身の経験をもとに、人生の軌道を左右する要因を問い直す。※本稿は、組織心理学者のベンジャミン・ハーディ著、翻訳者の松丸さとみ訳『全力化』(サンマーク出版)の一部を抜粋・編集したものです。

人は「友達の友達」の
影響すらも受けてしまう

 著作家であり講演家でもあるジム・ローンの有名な言葉「人は、一緒に過ごす時間がもっとも長い5人を平均した人物である」が正しいと証明した研究も複数ある。

 偶然なことに、人は5人の友達がそれぞれ一緒に過ごす5人の平均でもある。

 たとえば、もしあなたの友達の友達が太れば、あなたの体重も不健康に増えてしまう可能性が急に高まるのだ。

 これは「負の二次的つながり」と呼ばれ、負の一次的つながり(もっと直接的なつながり)よりも危険なことが多い。というのも、一般的につながりが見えにくいために、予測できず脱しづらいからだ。

 例を挙げよう。

 人は自分が口にする食べ物だけでできているわけではない。その食べ物が食べるものからもできている。最近、家畜にもっと良質でオーガニックな栄養を与えようという動きが起こっているのはそのためだ。

 環境は、人生のあらゆる面を作り出す。「収入」から「価値観」、「ウエストの太さ・細さ」から「趣味」に至るまで、すべてだ。