滋賀利雅
ぺんてるの株式をコクヨが間接的に取得したことで、ファンド業界が騒然としている。というのも、ファンドを介したその取得方法が“御法度”に近いためだ。しかもそのファンドに、政策投資銀行が資金を出していることも波紋を広げている。

経営再建中の東芝は、6月の株主総会を前に、今、取締役の選任作業を進めている。しかし、これに対してアクティビストファンド、いわゆる「物言う株主」たちが攻勢をかけ始めている。

会社経営の今後を左右する「臨時株主総会」が、今月から相次いで開催される。中でもアクティビストファンド、いわゆる「物言う株主」の動向がカギを握るとされているのが、電子部品メーカーのアルプス電気と、子会社で車載オーディオなどを手掛けるアルパインとの経営統合だ。

不正会計問題を経て経営再建中の東芝が、11月にも中期経営計画を発表する。果たして東芝は復活することができるのか。やはり電機メーカーで、経営危機から見事V字回復を果たした日立と比較することで、その将来を考えてみたい。

財閥系企業や電機メーカーなど、大手企業が数多くのグループ会社を抱えている。だが、2年前の税制改正によって、グループ戦略を見直さざるを得ない事態となっており、グループ傘下の企業との間でトラブルも起きている。
