奥田昌子
健康オタクだった徳川家康は健康書をよく読んでいたといわれていますが、現代と同じように江戸時代にもいわゆる健康ブームが起きており、幕末までに100種類以上の健康書が制作されました。その中でも特に有名なのは、貝原益軒の『養生訓』です。

健康に細心の注意を払った武将というと、やはり天下を取った徳川家康です。家康の普段の食事は麦ご飯とみそ汁に、おかずが1品か2品で、イワシの丸干しや煮付をよく食べていました。

100歳を超えても健康でいきいきと暮らせた人たちは、どのような食生活や生活習慣を心がけていたのだろうか。全国の百寿者に向けて行った調査、ならびに長寿医学分野の研究によると、彼らには共通する「4つの習慣」があることがわかった。

昨年、平均寿命が男女ともに80歳を超える最高齢を更新し、いまや世界的に見ても“長寿大国”となった日本。しかし、「長生き」は本当に幸せなことなのだろうか。厚生労働省の統計(2016年)によると、日本人は平均寿命と健康寿命の差が大きく、男性は約9年、女性は約12年も不健康な期間があるとされている。年々平均寿命が延びている日本人にとって、「いきいきと健康のまま長生きすること」はこれからの課題となってくるだろう。
