名和高司
深く考えずに「ウェルビーイング」を志向する企業に欠けている視点
京都先端科学大学教授/一橋ビジネススクール客員教授の名和高司氏が、このたび『シン日本流経営』(ダイヤモンド社)を上梓した。日本企業が自社の強みを「再編集」し、22世紀まで必要とされる企業に「進化」する方法を説いた渾身の書である。本記事では、その内容を一部抜粋・編集してお届けする。ビジネス界で「ウェルビーイング」が流行語と化し、日本でも志向する経営者が増えているが、本格的に志向しなければ本質を見失ってしまう――。

“危機”を“成長の機会”に変えて躍進したディップの「パーパス経営」
「バイトル」「はたらこねっと」などを展開し、またたく間に人材サービス大手へと急成長を遂げたディップ。その躍進劇をインサイダーの視点から綴った『フィロソフィー経営 ロイヤリティが生んだディップ急成長のドラマ』には、幾度もの危機的状況を、「成長の機会」に変えて躍進してきたディップの「パーパス経営」があますところなく語られている。

「働き方改革」はもう古い!ディップ急成長のカギは「働きがい改革」
「バイトル」「はたらこねっと」などを展開し、またたく間に人材サービス大手へと急成長を遂げたディップ。その躍進劇をインサイダーの視点から綴った著書が『フィロソフィー経営 ロイヤリティが生んだディップ急成長のドラマ』だ。本書を読むと、同社の「社員の働きがい」に重きを置いた経営が社員を最速で成長させ、その集積としての同社の急成長にもつながっていることが見て取れる。

ディップの急成長に見る「志(パーパス)が拓く未来」
「バイトル」「はたらこねっと」などを展開し、またたく間に人材サービス大手へと急成長を遂げたディップ。その躍進劇をインサイダーの視点から綴った『フィロソフィー経営 ロイヤリティが生んだディップ急成長のドラマ』には、京セラ創業者の稲盛和夫氏、日本電産創業者の永守重信氏の経営哲学とも共通する考え方が語られている。

#3
日本企業に今「パーパス経営」が必要な理由とは?また実践のために乗り越えるべき課題とは? 世界のビジネスリーダーたちは、「資本主義から志本主義」へ。特集『パーパス経営の神髄』の最終回は、実践のために乗り越えるべき4つの課題と、具体的マネジメント方法を解説します。

#2
日本企業に今「パーパス経営」が必要な理由とは?また実践のために乗り越えるべき課題とは? 世界のビジネスリーダーたちは、「資本主義から志本主義」へ。特集『パーパス経営の神髄』第2回は、超一流企業の実例をご紹介。そこから、日本企業が学ぶべき、本質的考え方を解説します。

#1
日本企業に今「パーパス経営」が必要な理由とは?また実践のために乗り越えるべき課題とは? 世界のビジネスリーダーたちは、「資本主義から志本主義」へ。特集『パーパス経営の神髄』第1回は、なぜ今パーパス経営に取り組むべきなのか、その本質的理由について解説します。
