瀬戸久美子
1975年創業のうどん店が今秋、「ネットの口コミ」をめぐるトラブルに見舞われた。味付けについて事実と異なるレビューが「食べログ」に書き込まれ、店主は運営側に相談。結果的にその投稿は削除された。すると、口コミの主が「うどん店は運営側を裏で動かし、点数を操作している」という“濡れ衣”を着せる投稿を寄せたのだ。消費者の選択を左右する力を持つが、いまだにトラブルの火種になる「匿名口コミ」。消費者と店舗は、こうしたサービスとどう付き合っていくべきなのか。

「面接先・内定先の企業にSNSをチェックされる」。その恐怖心は学生たちに、SNSとの付き合い方を見直す機会をもたらしている。中には、別のユーザーと論争したときの投稿を就活前に削除した若者もいるほどだ。一方、「自分は大丈夫」という考えの下、安易に「おふざけ動画」を投稿し、企業や周囲との関係に問題が起きている若者もいる。そうしたトラブルを防ぐには、具体的にどう対処すればいいのか。
