森 泰一郎
コンサルティング会社と契約し、戦略立案や業務改善を依頼しても、そこから伸びる会社と伸びない会社で明暗が分かれる。同じようにコンサルの助けを借りているにもかかわらず、何が勝敗を左右しているのか。コンサルに依頼するときのコミュニケーションに着目すると、そのポイントが見えてきた――。

YouTuberとして黎明(れいめい)期から活躍するマックスむらい氏をご存じの方は多いだろう。ゲーム関連動画の配信を得意とし、チャンネル登録者数は140万人超に上る。だが、むらい氏が経営するゲームメディア会社AppBankは業績不振に陥っており、決算書には「疑義注記」が記されている。つい先月末にも社員のリストラを発表したのだが、その理由が「極めて異例」だった――。

経営コンサルティング会社の倒産が過去最多となった――。東京商工リサーチが2023年12月頭に発表したレポートがビジネス界を騒がせた。「DXバブル」などで業界が盛り上がり、個人経営のコンサル会社にも案件が殺到していると思われていたのだろう。だが実際は「経営を助言する側」が経営不振に陥っていたのだ。現在、業界内で何が起きているのか。独立系コンサルの現役経営者が「自己分析」する。

2020年にメタバース参入を発表し、翌年にバーチャルイベント事業を開始――。先進事業を積極的に展開し、有望銘柄として期待を集めたITベンチャーのシャノン。だが、ふたを開けてみると、メタバース事業の売上高は参入当初の計画を大幅に下回り、減損損失を計上。同事業に足を引っ張られ、全社の業績も営業赤字・最終赤字に沈んでいる。新しい市場に比較的早く参入したにもかかわらず、なぜ同社は「先行者利益」を得られなかったのか。

東証グロース市場に今春上場したばかりのITコンサルティング企業・モンスターラボホールディングスが、2023年12月期の通期業績予想を大幅に下方修正した。上場1年目の企業が目標を達成できないケースは珍しい。上場時に1075円だった株価は、8月末時点で約3分の1に減少している。不振の理由を探るべく決算資料を読み解いていくと、他社では聞いたことがないような理由が記されていた――。
