尾中香尚里
都知事選でバレた「維新バブル崩壊」と「哀れな国民民主」オワコン扱いの立憲は野党の核になれるのか
今回の都知事選は、近づく衆院選を前に「自民1強、野党多弱」から「自民vs.立憲」へと、整理し直す役割を果たしそうだ。自民党の裏金問題もあり、与野党の間で美味しい汁だけ吸おうとする維新の会や国民民主党は、野党の「核」が確立されたことで存在意義を失っている。

産経新聞が掲載した「立憲批判の噴飯コラム」、なぜメディアは「消費税」を野党分断のネタにし続けるのか?
総選挙近しのムードが漂うたびに野党共闘が議論になるが、選挙協力には、共通政策のすりあわせが不可欠だ。しかしそこでネックになるのが消費税の扱い。無責任野党ならば、高福祉低負担の政策を唱えればいいが、政権担当の気概を持つ野党は、そうはいかない。政策実現の重要財源である消費税を減らす主張は矛盾してしまうのだ。毎日新聞OBの政治ジャーナリストが、2021年総選挙での枝野・立憲民主党の敗北を振り返った。

政治家の「野党は批判ばかり」に納得する人が知らない、発言の裏にある“本当の狙い”
毎日新聞出身のジャーナリストである筆者は、「野党は批判ばかり」「対案を出せ」という立憲民主党批判に、民主主義の危機を覚えている。政界では今、意図的に「対立軸が明確な2大政党が、選挙で政権を争う政治」の構図を作らせまいとするかのような言説があふれているという。

安倍元首相が「悪夢」と言い続けた3年間、民主党政権が短命に終わった“本当の理由”
安倍晋三元総理が、何度も口にし続けた「悪夢の民主党政権」。当時の民主党幹部の多くが集う立憲民主党を批判する文脈で、現在でもしばしば使われている言葉だ。2009年からのわずか3年にすぎない政権運営が、10年以上経っても攻撃材料にされてしまうのはなぜなのか。
