倉岡一樹
「あなたに腎臓をあげてよかった」67歳母の言葉に、新聞記者の息子が涙ぐんだワケ
日本の臓器移植の希望者は1万6000人に上るが、亡くなった人からの年間臓器提供数は、その100分の1にも満たない。臓器提供の意思を医療機関がすくい取りきれておらず、手術可能な設備も整っていないのが現状だ。日本における臓器提供体制の課題や、臓器移植に関わるさまざまな立場の人々の経験を世に届けるべく、腎移植を受けた新聞記者が立ち上がる。※本稿は、『母からもらった腎臓 生体臓器移植を経験した記者が見たこと、考えたこと』(倉岡一樹、毎日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。

「末期腎不全の息子」を救いたい、67歳母親がひと月で“別人”に変貌したワケ
高血圧とたんぱく尿が腎移植ドナーの基準に引っかかり、医師から減量を命じられた67歳の母。息子の病状が予断を許さぬなかで一念発起し、大好きだった塩辛いものは控え、朝晩のウォーキングを開始する。果たして、減量は成功し手術を無事迎えられるのか――。※本稿は、『母からもらった腎臓 生体臓器移植を経験した記者が見たこと、考えたこと』(倉岡一樹、毎日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。

「あげるわよ、腎臓…」67歳母親が「末期腎不全の息子」に放った言葉に心が震える
15年目の新聞記者に突然訪れた「腎不全」という宣告。人工透析を受けながら亡くなった人の腎臓の提供を受ける『献腎移植』を待つか、生きた人から提供を受ける『生体腎移植』にするかの選択に迫られた彼に対し、妻と母は寸分の迷いもなくドナーを申し出る。家族の支えと自身の葛藤の中で、移植への道を模索してゆく。※本稿は、倉岡一樹『母からもらった腎臓 生体臓器移植を経験した記者が見たこと、考えたこと』(毎日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。
