岡田温司
「わたしは子を産む女のようにあえぎ…」旧約聖書の父なる神の「母性」とは?
キリスト教による「聖霊」とは三位一体論の第三位格を意味する。男性中心主義的な教理が残る宗教の世界では「聖霊」は男性だと捉えられることも少なくない。しかし、「聖霊=聖母マリア」であるという記述も多く見つかっている。もしも聖霊が女性だとしたら?西洋美術研究者である岡田温司氏がこの謎に挑む。※本稿は、岡田温司『キリストと性:西洋美術の想像力と多様性』(岩波書店)の一部を抜粋・編集したものです。

キリストの傷痕、見方によっては…美術史家が指摘する「意味深」なウラ解釈とは?
聖痕。それはイエス・キリストが磔刑になった際についたとされる傷のことを意味する。様々な画家によって聖痕の解釈は異なるが、実は聖痕を女性器と見立てた図が中世には多く描かれている。何故画家たちは聖痕を女性器と見立てたのだろうか?西洋美術史家・岡田温司氏がその謎に挑む。※本稿は、岡田温司『キリストと性:西洋美術の想像力と多様性』(岩波書店)の一部を抜粋・編集したものです。

ダ・ヴィンチ・コードで物議を醸した「最後の晩餐」の謎…女性のような弟子は誰なのか?
日本でも大きな話題を呼んだダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』。その中で物議を醸したのが「最後の晩餐」の解釈だ。キリストの右隣に座っている人物を従来の弟子ヨハネではなく、マグダラのマリアだと解釈したのだ。何故作者であるダン・ブラウンはその解釈を選んだのか?「最後の晩餐」に隠された謎に美術研究者・岡田温司氏が迫る。※本稿は、岡田温司『キリストと性:西洋美術の想像力と多様性』(岩波書店)の一部を抜粋・編集したものです。
