熊谷賴佳
胃がん検診で90%を“精密検査送り”にする悪徳クリニックは野放し…真面目な病院が赤字に陥る「医療制度の闇」
      
      厚生労働省は医療費削減の名目で入院ベッドを減らし、中小病院を次々に追い詰めていった。その一方で、診療報酬は開業医有利のまま据え置かれ、無駄な検査や投薬を増やすほど診療所が儲かる仕組みは残されたままだ。こうしたコストカットの施策で、果たして本当に国民の命を守れるのか。
      
    
病院は診療報酬の“奴隷”…日本が誇る“国民皆保険”の裏で、病院と患者が“共倒れ”する未来
      
      「誰もが安心して医療を受けられる」ことを掲げ、筆者の祖父が導入に尽力した国民皆保険制度。1961年に導入されたが、その高い理想とは裏腹に、病院はころころ変わる診療報酬に翻弄(ほんろう)されるようになってしまった。理想と現実のはざまで苦境に陥った病院経営のいまに迫る。
      
    
重鎮の医師たちが次々に誤診…「うつ病の治療」で悪化する“レビー小体型認知症”のワナ
      
      レビー小体型認知症の症状は、うつ病などと見分けがつきにくく、名医でさえ診断を誤るほどだ。それに加え専門医不足も深刻化しており、レビー小体型認知症の患者のケアはますます困難になっていくと予想される。誤診により、多大な苦しみを負った人を追う。
      
    