2000年代を揺るがせた巨大闇金組織・元店長の告白「“会長”から政治家に渡した3億円の効き目は?写真はイメージです Photo:PIXTA

現在、女性撮影に特化した「扇情カメラマン」として活動している酒井よし彦氏(54歳)。ホストクラブを経て闇金業界に飛び込んだ若き日、金と欲望が渦巻く巨大闇金組織の栄華と崩壊を目の当たりにしたという。※本稿は、フリーライターの松本祐貴『ルポ失踪 逃げた人間はどのような人生を送っているのか?』(星海社新書)の一部を抜粋・編集したものです。

売掛で女性を食い物にしたのち
ホスト稼業から闇金へ転身した

 22歳になった酒井よし彦は、ホストクラブブームの先駆けとなった新宿歌舞伎町の「ニュー愛」で働くことになった。

「ホストは『愛本店』に200人、『ニュー愛』に100人ぐらいいました。当時は、売上がひと月に1000万円いかなかったら、ホストと名乗れない時代でした。僕は『周りのレベルが高すぎて、歌舞伎町ではホストになれないかも』と思い雑用をしていました。半年ほど経ったとき、ニュー愛のホストたちがスポンサーを見つけ、江戸川区の小岩で新しいホストクラブを作るというので移籍しました。小岩だとそこそこホストとして売れましたね」

 現在、社会問題となっているホストクラブの売り掛け(後払い)で女の子から金をむしり取っていた。

 順調にホストを続けていたよし彦だったが、「男が顔で食べるのは25歳まで」と決めていた。ちょうどそのころ、お店の客に羽振りがいいヤクザものがいた。仕事を聞くと「金融」だという。金融と言っても闇金だろうと目星はついた。

 そこからよし彦は「金融」に興味を持ち、ホストは25歳でスッパリと辞めた。スポーツ新聞の3行広告の求人案内を見ていると、闇金の社員を募集していた。「これだ!」と決め、よし彦は電話をした。面接が決まった。