三菱商事撤退で日本の洋上風力は終わるのか?撤退ドミノと制度崩壊の“総崩れ”を回避するための「4つの切り札」
山家公雄
三菱商事による国内3海域の洋上風力発電事業からの撤退で、草創期にある日本の洋上風力産業は消滅の危機にひんしている。現在の入札制度のままでは、三菱商事が3海域を“総取り”した政府公募のコンペ第1弾(第1ラウンド)に続き、後続計画まで撤退ドミノに陥る危険性もある。三菱商事と政府の責任を指摘した上で、制度自体の問題がどこにあったのかを探っていく。深刻な危機を乗り越えるには、現実的にどのような対策が必要なのか。