電化製品はアウトレット店で安く買えることも多いから、ユーザーは要注目だ。ただし、「ヨドバシアウトレット京急川崎」で実態調査を行なった結果、注意すべきポイントがいくつか浮かび上がった。 |
景気の悪化が著しいが、それでも、家電やIT製品、AV機器が欲しい方は多いだろう。「少しでも安く買いたい」と思うのは人情だ。
そこで、誰でも思いつくのが、それらをアウトレットショップで安く購入することである。アウトレットと聞くと、洋服やブランド品が思い浮かぶかもしれないが、実は家電量販店の中にもアウトレットを持つところがある。
たとえば、ジョーシンは浦安にアウトレット店を展開し、ビックカメラも立川店でアウトレット品を販売している。
では、アウトレットは本当に安いのだろうか? 今回は、ヨドバシカメラの「ヨドバシアウトレット京急川崎」を取材し、アウトレット店の実態をチェックしてみた。
実際に店頭を覗いてみると、32V型の液晶テレビが9万円を切っていたり、46V型が18万円台など、確かにインパクトがある低価格となっている。
「基本的には、ヨドバシカメラの販売価格より2割以上安い値段を付けています」(ヨドバシアウトレット京急川崎の長坂隆興店長)
その安さの秘密は、主に“展示品”を販売しているから。展示品とは、家電量販店の店頭に並べてあるサンプルだ。誰も購入していないという意味では新品と同じで、保証なども受けられる。
だが、店頭で多くの人が手に触れているのもまた事実なため、その点を考慮して安く売っているのだ。店舗数の多い家電量販店になれば、当然展示品の数も多いため、それを1ヵ所に集めてアウトレットとして販売しているわけである。
店頭で販売している展示品を見ていると、中にはパーツが外れたり傷んだりしている物もあるが、当然整備を済ませて販売しているので、ユーザーは心配なく買って使うことができるだろう。また、展示品以外の売れ残り品を販売することもあるという。とはいえ、どちらにせよ、型落ちモデルであることは間違いないのだが。
もっとも、家電やIT製品は、購入して半年も経てばすべて型落ちになるわけだから、「安いほうが良い」と考える人にとっては魅力的だ。ただし、中には品揃えがない商品もある。