子どもがやる気になるひと言
そんなお手伝いですが、長続きさせるには、成果を認めて声をかけてあげることが大切。
大人でも、感謝の言葉をもらえるとうれしいですよね。
ただ「ありがとう」だけでなく、「○○してくれたことで○○になって助かる」というふうに声をかけると、やっていることの意味がわかって自発的にもなってきます。
当たり前が当たり前でなくなる……お手伝いさせるということは、親の子どもに対する家事など、当たり前のことも当たり前でないのだと理解させる一助になります。
学力社会の中では、料理や裁縫など軽視されがちですが、実際、テスト、塾、習いごとなど、今の子は忙しくてお手伝いをさせるのにも勇気がいります。
しかし、そういった社会が進めば進むほど、真の生活力がどんどん脆弱になってきているように思います。
そんな中でお手伝いをさせるというのは、その子の将来の生きる力に直結していきます。
そういった真の生活力に直結しているのが農。
農はいろいろやることがあるので、種まきや水やりなど、その子の年齢に合ったこともさせられます。
そして、命を育むお手伝いは、子どもにとって責任感と気づく力を与えてくれています。
一見無機質に見える種から芽が出たときの生命力の強さを体感すると、ほとんどの子は感動しますし、そうやって育てたものは大切に食べるようになります。
農を生活に取り入れるよさはこんなところにもあるのです。