商談にクルマで出かけたが、あいにくコインパーキングは軒並み満車。一方通行の道路をくねくねたどって、ようやく空き駐車場を見つけたものの、取引先からだいぶ離れてしまい、アポイントの時間も迫って冷や汗が出てきた――。
多くのビジネスパーソンが、そんな経験をしているのではないだろうか?
従来のWebサイトやアプリで探せるのは、近隣の駐車場の収容台数と料金くらいのもの。しかし、今やスマートフォンの普及を受けて、どの駐車場がいま空いているのかという、いちばん肝心な情報を提供してくれるアプリもちらほら出てきた。
コインパーキング業界首位のタイムズ(全国に約1万5000拠点を展開)が提供する「タイムズ駐車場検索」では、近隣にある同社駐車場のリアルタイム空車/満車状況が色分けにより、一目瞭然に見てとれる。また、カーナビアプリの「Yahoo!カーナビ」も、全国2万4000ヵ所以上の駐車場を対象に同様のリアルタイムの空車/満車状況を提供することで、「Googleマップ」との差別化を図っている。
おかげで、ドライバーにとって、駐車場探しはどんどん便利になりつつある。しかし半面、地域最安値の駐車場までが簡単に探せるようになったことで、駐車場オーナーはますます激しい競争にさらされるようにもなった。そこで注目が高まっているのが、既存の自宅駐車場や月極駐車場などの遊休スペースを貸し出すシェアリングサービスだ。スマホアプリに登録するだけという手軽さで、空いたまま無駄になっている区画を賃貸しできるようになったことが、その背景にある。