じゃがいもコロッケの食べ方

 実は、じゃがいもコロッケは酒のつまみにはならないし、ご飯のおかずにも魅力的とは言えない。じゃがいもコロッケをふたつでご飯をかっ込むのは、よほど腹が減っている時だけだろう。では、じゃがいもコロッケはどうやって食べるといいのか。

 わたしはパンにはさんで食べる。

 まず食パンを2枚用意する。バターを塗る。ソースもしくは辛し醤油をつけたコロッケをはさむ。そのままかぶりつく。

 食パンは焼かなくていい。千切りキャベツ、チーズ、ゆで卵など余計なものはいらない。食パンとコロッケとソース、食パンとコロッケと辛し醤油がもっとも食欲をそそる。コロッケは小判型だ。食パンで挟んで押しつぶして食べる。

 子どもの頃、パン屋へ行って、食パン半斤を4枚に切ってもらった。パン屋のお姉さんが白い指でスライサーを使うのを見ていたら、股間が硬くなった。硬くなったのを静めながら、肉屋へ。

「コロッケとアジフライ」

 揚げてくれたのを紙袋に入れてもらって、うちまで走って帰る。パンにバターを塗り、しょうゆを垂らしたコロッケとアジフライをはさんでサンドウィッチを作った。まずはコロッケサンドから。ふたつとも食べるとものすごくお腹がいっぱいになったのだが、その夜また、鮭コロッケでご飯を3杯食べて寝た。脂肪肝でもなかったし、高血圧でもなかった。あれだけ揚げ物ばかり食べていたにもかかわらず、体調抜群で前向きの気分だったのが昭和という時代だった。

 

 

 

※レシピは、神楽坂の鍋料理専門割烹の「山さき」の女主人・山崎美香さんによる。

 

 

 

 ※撮影/牧田健太郎


「御料理 山さき」

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