前田 ええ。ただ、どうすれば、本に書かれている「型」にはめ込むことができるだろうか、と考え抜くことによっても自己探求を深めることができるのではないでしょうか。
私自身、プレゼン資料をつくり込む過程で、プレゼンの相手のことを深く考えて、自分が提案しようとしていることの本質的な価値を深く認識できるようになることがあります。
プレゼン資料をつくる過程で「念い」を深めることができるのです。11月2日に開催する「ダイヤモンド社プレミアム白熱講座」では、そんな経験を参加者の皆さんと共有したいと願っています。
神田 そうですね。誤解を恐れずに言うと、プレゼンもマーケティングもすべて、自分の内面と繋がるための“言い訳”でしかないのです。
前田 「言い訳」ですか？
神田 はい。みんなモノを売らなければならない。そのために、商品の魅力を伝えなければならない。
でも、それはいわば、自分の内面とつながるきっかけを与えられているということです。
いちばん重要なのは、自分の中の「叡智」に触れること。
これに触れるきっかけとして、仕事があって、商品があって、お客様がいるのです。
そして、とても不思議なことなんですが、自分の内面とつながったときに、私たちの「念い」は相手に伝わるようになり、モノも売れ始める。お金の貯金箱は、私たちの心の中に眠っているのです。
前田 そう考えると、仕事というものはとても神聖なものですね。
神田 そう思うのです。だから、私の本や前田さんの本のノウハウを表面的になぞるのではなく、このノウハウに落とし込む過程で「お客様の気持ちは？」「何を売っているのか？」と自己探求を深めるきっかけにしていただきたいと願っています。きっと、自分の中の叡智に近づくことができると思います。
前田 私も、改めて神田さんの書籍を読み返して、自己探求を深めていきたいと思います。今日は、本当にありがとうございました。
神田 こちらこそ、ありがとうございました。
