デスクに座ったままでできる
疲れとストレス解消のセルフマッサージ

 もう1つ意識してほしいのが顔のほぐしです。

 ストレスがたまった時、顔をしかめた状態になりますね?
 顔をしかめるということは、目のまわりの筋肉が緊張した状態でもあるわけですが、この奥には蝶形骨という骨があります。
 その名の通り、蝶の形をした骨なのですが、顔をしかめると、この骨も一緒に硬化してしまうのです。顔の中央部にあるため、ここがこわばっていると表情そのものが硬くなると言い換えてもいいでしょう。
 それだけではありません。蝶形骨は背骨を介して骨盤の中心にある仙骨につながっているため、蝶形骨が硬直するとその影響は全身に及びます。表情がこわばると、顔のみならず体全体が緊張してしまうのです。このように見ていくと、蝶形骨のほぐしが顔のみならず、全身のほぐしにつながっていくことがわかるでしょう。

 まず親指と小指で同じ側の耳の中ほどを押さえ、反対側の親指と小指で耳を押さえた側のヒジのグリグリを押さえるようにしてください。
 あとは、このままゆっくりと腕をまわすだけです 拡大画像表示

 そこでおすすめしたいエクササイズが、「肘蝶形骨まわし」です。

(1)片方の親指と小指で、同じ側の耳の中ほどを軽くつまむ。

(2)反対側の手の親指と小指で、肘のグリグリした部分(上腕骨の先端)を押さえる。

(3)そのまま肘を上げるようにして、ゆっくりと腕を回す。

※7回が目安。左右の手を代えて反対側も行う。

 顔は正面に向け、押さえたヒジを起点にしてゆっくりとまわしていくと、顔のこわばりがほぐれ、首や肩のコリもとれていくため、自然と笑顔が生まれます。

 もちろん、顔以外のこわばった箇所を、こまめにほぐしていくことも大切です。