キャリアを積むには
職業相談等も活用せよ

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「前職がブラック企業だったから」と言っても、その“常識”は全ての企業にあてはまるものではありません。恐れや不安にとらわれず、再チャレンジできる機会に多く触れて行くことが負のスパイラルから抜け出す手段です。

 いつまでも殻に閉じこもっているわけにはいきません。何かあった際にはブラック企業に特化した弁護士会やNPO法人も数多くあります。また、インターネットでも様々な情報が公開されていますので、情報を活用したり、相談することをお勧めします。大切なことはあくまで仕事は生きていくための手段であり、まだ人生は続いていくということです。

 悲しいことに警察庁「平成27年度中における自殺の状況」内の「表5 年齢階級別、原因・動機別自殺者数 」によると、「勤務問題」が原因・動機の自殺は20代で2番目、30代で3番目(家庭問題の同割合)となっています。

 自殺ではないものの、過労死や過労死につながるようなものもありますし、2016年は4月に京都地裁で判決が出た、お寺での349日間連続勤務が話題になるなど、ブラックなのは企業だけに限った話でもなくなっています。

 こうした問題は何も若者に限ったことではありません。私たち自身が何かの折に転職せざるを得ない状況に陥った時も同様です。こうした就職支援をする場でも、ただ単に知識や講義を行うだけでは不十分だと私は考えています。今後は、アクティブラーニングなどを通じ、当事者が少しでも積極的に取り組んで行ける仕組みを導入することが必要になっていくことでしょう。

(櫻井樹吏)

参考文献:
『ブラック企業ビジネス』(今野晴貴著、朝日新聞出版)
『若者を殺し続けるブラック企業の構造』(河村遼平著、角川書店)