至れり尽くせりの
サービスは日本の宝物

 箱根の芦ノ湖に屹立しているようなホテル系のレストランでは、午後のティータイムを楽しんでいたところ、前後左右のすべてのテーブルに喉を潤すためのお水が運ばれていたが、私たち6人が座っているテーブルには完全に忘れられたかのように、一杯の水ももらっていない。やはり土日は利用客が多すぎるからだとの弁明を受けた。

 しかし、以上のように指摘した問題のいずれも、多数のお客さんと付き合うコツなどを知らないが故の問題だと思う。決して店員さんが悪いといった問題ではない。観光客が増え続ける現場に、従業員の人数やトレーニングなどサポート体制がついていかなったための問題だと思う。

 観光客が増え続けているのを見て、各地では、ホテルのニーズが高まっている。最近、ホテルの新築工事があちらこちらで見られる。施設などハード面での充実も必要だが、より力を入れて充実すべきなのはサービスなどを含むソフト面だ。

 観光客などの外国人訪問客が日本を訪れて、一番感激したのはやはり日本の至れり尽くせりのサービスぶりだ。それは日本の宝物と言っても過言ではない。しかし、万が一、これをどこかに置き忘れてしまったら、日本の観光は心の伴わない事業になってしまい、観光客離れ現象が起こるだろう。

 敢えてもう一度警鐘を鳴らしたい。過剰サービスは要らないが、観光現場のサービスの後退を断固として阻止すべきだ。そのまま問題を放置していくと、サービスの崩壊に繋がる恐れがあるからだ。