日本のレジャー業界を牽引し、常にトップブランドとして君臨してきた東京ディズニーランド(TDL)。運営するオリエンタルランドは、今年9月に開業15周年を迎えた東京ディズニーシー(TDS)と合わせ、2020年度までに2500億円を投じ、大型アトラクションなどの新設を行う大規模な改修工事を展開することが報じられています。衰えることのない人気とトップブランドとしての気概を感じますが、10月3日付で発表した2016年4-9月期の両テーマパークの入園者数は前年同期比で0.3%減、直近の上半期の入園者数は2014年度、2015年度ともに前年同期比で減少傾向にあるようです。
一方、東の東京ディズニーリゾート(TDR)に拮抗する、西のテーマパークといえばユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)。「ハリー・ポッター」シリーズが堅調で、10月3日付に発表した4-9月期の入園者数は過去最高となり、新たな盛り上がりを見せています。TDSと開業が同じ年で、今年で15周年を迎えました。開業後およそ6年で上場したものの、一度は上場廃止に追い込まれたUSJですが、過去最高の入園者数を迎えた今年、再び東京証券取引所への上場を検討、大きな注目を集めています。
多くの人に夢を届けるテーマパーク。それぞれの人気を支えるのは、アトラクションなどはもちろんのこと、その場で体験したサービスやホスピタリティです。お客様が、テーマパークの世界観に思いっきり浸り、心ゆくまで楽しむのを影で支え活躍している社員たち。日本を代表するテーマパークの東西の雄である、オリエンタルランドとUSJの人気の秘密を、社員クチコミから紐解いていきたいと思います。
実際に働いてみなければわからない企業や組織のリアルな姿を、「Vorkers(ヴォーカーズ)」に寄せられた社員クチコミからリサーチするこの連載。今回は、東西テーマパーク対決です。
TDR vs USJ
社員満足度が高い会社は?
まず、Vorkersによる社員満足度を測る8項目の数値評価と、2つの指標(平均残業時間、有休消化率)から見ていきます。この評価項目を総合的に見ることで、社員の職場への満足度が明らかとなってきます。
総合評価では、オリエンタルランドが3.54、USJが2.98と、オリエンタルランドに軍配が上がりました。それぞれの評価軸を見ていくと、8つの評価項目のうち7つの軸「社員の士気」「社員の相互尊重」「風通しの良さ」「待遇面の満足度」「20代成長環境」「人材の長期育成」「法令順守意識」でオリエンタルランドの評価が高く、「人事評価の適正感」はUSJの評価が高いことがわかりました。
では、実際にクチコミから現場の声を見ていきましょう。