これは何も、いまの若手が「ゆとり世代だから」という配慮ではありません。私たちも会社に入りたての時にはそうであったように、慣れない環境と人間関係の中で、右も左もわからない状態で仕事を始めた若手は、かつてない緊張感を味わっています。
厳しく評価をすれば改善点ばかりであることは言うまでもありませんが、この段階では、まず自信をつけさせることが成長へのステップを上がっていく原動力になります。フィードバックについても、筋道立てて、丁寧におこなうことで、若手は納得感を得ます。
そんな初年度の経験を経て、2年目からは「自分で考え、道を切り開く」習慣をつけるように仕向けることがポイントになります。
そのようなCHECKをふまえて、次の業務行動の成功確率を上げるための教訓を得、成功パターンを身につけるためのACTION(学びの抽出、時期目標設定)を共有します。
カギを握る
OJTリーダーの指導行動
ACTIONについて、優れたOJTリーダーの行動を分析すると、「本人に業務を振り返らせ、自らで気づかせる」、「失敗した場合、どうすればできるようになるかを考えさせる」、「本人のレベルにあった目標を設定させる」という3点が、共通する項目として浮き彫りになりました。
一人前のレベルに至るために、繰り返しになりますが、「自分で考え、道を切り開く」ことが必須要件になります。上司が手を貸して困難を乗り越えさせることは、初期段階ではどうしても必要ですが、徐々に手を退いていくことが大事です。