加えて、新入社員に対しては、「成功体験を職場で共有させ、やる気を出させる」、「少しずつ仕事を任せ、責任を持たせる」こと。また、2年目から5年目の若手に対しては、「成功・失敗パターンを認識させる」、「本人の改善策を聞き、より高い目標に挑戦させる」、「今までと同じことをしていては成長しないことを伝える」という3項目が、成長につながっていることがわかりました。

「経験学習理論」によれば、業務―経験―内省―理論化というサイクルを回すことによって、人材は成長する、ということが明らかになっています。

 OJTリーダーの調査によって、優れた指導行動は、この経験学習サイクルとぴたりと重なっていることがわかります。

 OJTが再びうまく機能して、若手人材の成長に結びつく=職場で人が育つために、OJTリーダーの練られたPDCAによる指導行動がカギを握っていると言えるのではないでしょうか。

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