スタイルはSUV的でありながら抑揚のついたラインはスポーツカー的。お目見えしたクルマは強い存在感をはなっていた。着座位置も「通常のSUVより低い」とデザインを統括するイアン・カラム氏は言う。

フロントグリルはXEやXFという現行セダンと共通のイメージ

 Iペースは実際、大きなエンジンや燃料タンクを必要としないので、「まったく新しいパッケージが可能になりスタイリングは大胆に変わった」(カラム氏)そうだ。乗員が乗る位置の自由度も高くなり、スポーティなクルマに大事な前後の重量配分や重心高の設定がよりやりやすくなったという。

 同時にエンジンやトランスミッションにじゃまされないので室内スペースはたっぷり。荷室容量も500リッターを超え、運転する楽しさ、環境性能、実用性、すべてにわたって「高いレベルに達している」と開発を指揮したドクター・ウォルフギャング・ジーバートは誇らしげに語っている。

床下にリチウムイオンバッテリーを搭載

 全米で最大の市場でありながら環境規制がきびしいカリフォルニア州。直近のニュースでは原油安のため大排気量のガソリン車が売れ、EV(電気自動車)をはじめエコカーの売り上げは1パーセントにも満たない状況という。

 しかし時代の変化は目まぐるしいし、危機対応能力が高く、同時に排ガスゼロの社会を目指すという高潔な企業の姿勢を見せることも大事だ。Iペースがロサンジェルスで公開されたのは故あることである。ジャガーカーズでは早くもウェブサイトで予約を受け付けている。

1回の充電による走行距離は500キロを超えるという