ドライバー効果は絶大だったようで、会談は予定の45分間を大幅に超え、約2倍の約90分間に。終了後、トランプ氏はトランプタワーの1階まで安倍首相を見送りに来たという。

 環太平洋連携協定(TPP)や在日米軍駐留経費問題など多くの懸案事項を抱えた日米関係だが、安倍首相の「対トランプ外交」第1打は、まずはフェアウェーキープの順調な滑り出しとなったようだ。

いまや中国企業の傘下で
香港上場の本間ゴルフ

 なぜ唖然としたのかというと、数ヵ月前に読んだ本間ゴルフの香港上場のニュースが印象に残っているからだ。

 2016年9月23日、日本経済新聞がネットに掲載した「本間ゴルフ、香港上場 最大190億円調達」という記事は次のような内容だ。

“本間ゴルフ(中国企業傘下のゴルフクラブ製造・販売) 香港取引所に株式上場すると22日に発表した。最大で15億香港ドル(約190億円)を調達し、北米や欧州での販売強化やブランド買収などに充てる。

 オーナーの劉建国董事長は記者会見で、香港上場を選んだ理由について「本間ゴルフは単なる日本のブランドではなく国際的なブランドだ。香港市場は東京よりも国際化が進んでおり、多様な投資家を集められる」と語った。上場予定日は10月6日。

 中国の民営投資会社大手、復星集団も新規株式公開(IPO)に先駆けて6000万ドル(約60億円)を投資し、上場後も6%の株式を保有する。劉董事長はクラブメッドなど復星傘下のホテルと販売促進で連携する考えを示した。

 本間ゴルフはゴルフ場への過剰投資などで経営が行き詰まり、2005年に民事再生法の適用を申請、06年に再生手続きを終結した。10年に家電メーカー、上海奔騰企業を経営する劉氏の投資会社の傘下に入った。……略”

 この2つのニュースを読めば、まず一つの事実がはっきりとわかる。トランプ氏がアメリカ大統領選に勝利したのを見て、ヒラリーさんに賭けてきた安倍首相がトランプ氏との信頼関係を作るために、慌ててアメリカを訪問した。日本社会では、50万円のドライバーをプレゼントしたのに、100米ドルか200米ドル程度のゴルフシャツをもらって、安倍首相が損したと揶揄しているが、私はそうは思わない。