大事なのは
「人の善意や好意を受け入れる」こと


相談者のほぼ半分の女性が私の提案を受け入れ、男性におごってもらうかわりに、「ありがとう」と言うようになったところ、相談してきた女性のほとんどが、「1年半以内に婚約、結婚できた」という報告をいただきました。

 一方、「やっぱり、借りをつくりたくない」と言って、割り勘にこだわった女性は、その後もずっと独身だったそうです。

 私たちは、「他人に甘えてはいけない」「自分の力で解決しなさい」と育てられてきましたが、もしかしたら、その過程で、「とても大事なものを忘れてきた」のかもしれません。

その大事なものとは、「人の善意や好意を受け入れる」ということです。

 相手の人が「2人分の食事代を払いたい」「払うことで、幸せな気分になれる」のなら、それを「貸し」「借り」とは言わないで、受け入れてあげる(感謝する)ことこそ、優しさであり、美しさではないでしょうか。

 どうしても「借り」を感じてしまう人は、「ありがとう(感謝)」を言っていないのではないでしょうか。

 善意や好意を「貸し」「借り」に置き換えてしまう人には、同じように、「貸し」や「借り」で物事を考える人しか近づいてこないように思います。