「孫の内定を取り消してもらえないでしょうか」
就職支援活動をしていると、支援者の家族から連絡を受けることが少なくありません。あるいは、直接、就職先の会社(企業)に電話やメールでの問合せやクレームもあり、企業の中には頭を抱えているところもあるのではないでしょうか。
今回は、実際にあった祖母からの内定取消騒動について取り上げていきます。
祖母による孫の内定取消
行動から見えてくること
冒頭の内定取消の連絡は、数年前、既卒で就活し続けている孫(=女性)が内定を勝ち取り、介護職に進路を決めたものの、祖母が得心できなかったための「トンデモ言動」事例です。その背景には、「優しい孫が職場で無理な仕事をさせられるのではないか」といった祖母の不安が少なからずあったようです。
そのほかにも、以前、読んだディズニーランドの掃除をメインテーマにしていた鎌田洋著『ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと』でも、カストーディアルという園内外の掃除をする部門に配属された娘の母がクレームの手紙を出すというエピソードがありました。
こうした事例を目にすると、祖母によるトンデモ発言は特殊な例!?かもしれませんが、保護者が子どもの就職先について過剰に心配することは、珍しくなくなりつつあります。