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要約者レビュー  

 9割の人は自力で勉強ができない――それが著者の結論だ。だからこそ、多くの人が塾に依存した勉強法をとるようになる。だが、塾をうまく利用できる人は、実際のところ全体でもわずかしかいないという。

 著者は、2016年から対面式の資格指導塾を始めた。ただ、塾といっても「先生が授業をして、生徒が座ってそれを聞く」という従来の形式ではなく、テストや勉強法についての密な個別指導が主な内容だ。受験生にとって本来大事なのは、「塾に通っていない時間にどれだけ密度の高い勉強を継続できるか」であり、「塾で授業を聞いている時間」ではない。「独学力」を身につけることこそ重要だという著者の主張は至極もっともであろう。

 本書『資格試験に「忙しくても受かる人」と「いつも落ちる人」の勉強法』には、難関試験に挑む受験生たちを大勢見てきた著者の考える「受かる人」と「落ちる人」の特徴や共通点が、コンパクトとまとめられている。成功者に共通しているのは、自ら計画を考えて実行する「独学力」の高さだ。本書は、その「独学力」を身につけるためのすぐれた指南書である。

 思考停止で他人の意見に従っていても、結局は自分のためにならない。今日からの自分を変えるカンフル剤として、まずは本書を手にとってみてはいかがだろうか。(石渡 翔)

本書の要点 

・自己肯定感を高めることは、試験勉強においてきわめて重要だ。メンターに激励してもらいながら、他人ではなく過去の自分と向き合っていくべきである。
・試験の難易度が上がれば上がるほど、綿密な計画を立てることが必要不可欠だ。そうすれば、集中していない時間を減らすことができる。
・できるだけ安定したペースで進むことが、ゴールへの近道だ。周囲への配慮を忘れないようにしながら、時間を捻出していこう。
・参考書は1日で読み終えよう。あとはゴールまでの距離を逆算しながら、ひたすら勉強に励むべきだ。