今シーズンは
A香港型が流行か

 インフルエンザワクチンは、毎年2月にWHO(世界保健機関)が専門家会議を開催し、次シーズンに流行する可能性が高いウイルスを予測した後、各国の公的機関(日本では国立感染症研究所)の調査結果に基づいてワクチン株が決定、夏から秋にかけて製造、出荷される。予想もしない変異株には太刀打ちできないが、長い間の情報の蓄積の上に成り立っているので、大きく外すことはまずない。

 日本では昨シーズンから従来の3価ワクチンに代わり、4価ワクチンが採用された。今シーズンのワクチンには、2009年にパンデミックを引き起こした新型インフルエンザ──AH1pdm09株、おなじみのA香港型(AH3株)、そしてB型2種が含まれているいる。

 国立感染症研究所感染症疫学センター「インフルエンザウイルス分離・検出状況」によると、2016年9月5日~12月4日(第36週~48週)までに検出されたインフルエンザウイルスの86%がAH3で、11%がAH1pdm09、残りがB型ウイルスだった。今シーズンの主役はどうやら、AH3のようだ。

◆週別インフルエンザウイルス分離・検出報告数

出典:国立感染症研究所(病原微生物検出情報:2016年12月9日作成) 拡大画像表示