株の初級・中級者は株価チャートの動きをマスターしよう

 また、読者の方も、こう文句をいうでしょう。「タイミングが重要なのは知っている。それができたら、わざわざこの本を買ってはいないよ」

 では、どうして、タイミングの大切さをわかっていながら、それが実践できないのか。それには、ひとつの大きな理由があります。

 実はタイミングには、「うねり」「循環」の2つの種類があります。

 そのことを、これまで私たちは、あまり認識していなかったのです。

「うねり」とは、3ヵ月、あるいは6ヵ月、長くても1年程度の期間にわたる、株の動きです。

 株をはじめると、だいたい数ヵ月単位で、株が上がったり、下がったりと、ジグザグに動いていることに誰でも気がつくはずです。

 そのため、なるべく狙った株が、ジグザグの動きの一番下まで下げ切ったところで買おうとします。

 チャートを睨みながら、ここぞというタイミングを狙うはずです。

 株の初・中級者が安定的に利益を稼ぐためには、上下に動く、このチャートの動きを利用しない手はありません。

 上達するためには、この基本のチャートの動きをマスターして、資金に余裕をもち、何回かに分割して売買をします。