株式投資を始めてはみたものの「なかなか勝てるようにならない…」「ずっと塩漬けにしたまま…」「手元資金が減っていくばかり……」という個人投資家は少なくない。本連載では、PR会社社長をやりながら、株式投資家としても成果を上げている上岡正明氏が、最新刊『うねりチャート底値買い投資術』(ダイヤモンド社、12月16日発売)の内容をもとに、勝てる投資家になるための考え方や具体的な方法について紹介します。
株で1億円の資産をつくるために必要な「戦略」と「戦術」
前回ご説明した株で勝つために必要な「戦略」や「戦術」とは、具体的にどのようなものなのでしょうか?
それは、株の成功者だけが知っている、「勝つためのルール」を知ることです。株の上級者は、長い経験をつうじて、株で勝つための原理原則を学んでいきます。
株の成功者は意識をしているかどうかは別にして、そのルールに従って、株の売買をしているだけなのです。
そこから導き出した、私の考えるその戦略と戦術とは、大きく分けて次の2つです。これは株の成功者だけが知っている2つのルールだといえます。
(1)タイミング5割、技術3割、銘柄選びは2割だけ
(2)相場で技術を磨くこと、相場の銘柄は絞ること、相場はゆっくり商いすること
なかでも、とくに重要なのが、(1)タイミング5割、技術3割、銘柄選びは2割だけ、です。
センスの良い方なら、このルールを知っただけでも、驚くほど株で安定的な利益を生みだせるようになります。
(2)相場で技術を磨くこと、相場の銘柄は絞ること、相場はゆっくり商いすることは、どちらかというと、技術面にフォーカスを当てています。戦略を上手に操作する、いわば戦術マニュアルのようなものです。
もちろん、上級者ほど自分のテクニックや好みに合わせて、多少のアレンジをしていきます。それでも、野球やサッカーなどと同じく、基本のルールや戦い方は知っています。
そして、この勝つためのルールを守ることで、いろいろな投資技術がはじめて活かされます。私の著書では、その技術を3つに分けて紹介しています。
それぞれ、「うねりチャート底値買い」「分割売買」「銘柄をロックオン」です。