チャートは投資家の心理状況をあらわしている
以下の船井電機(6839)のチャートは、そのボックス相場がよくあらわれている典型的なチャートです。
このチャートをよくご覧いただくと、上値1500円のレジスタンスライン(上値抵抗線)で売り圧力が増していることがわかります。
前回の高値では、このレジスタンスラインの地点で折り返しているため、多くの投資家にとってこれ以上の高値は未知の領域です。
また、以前にもっと高値でつかんでしまい含み損を抱えている投資家が、売り場を待っているのも、ちょうどこのあたりです。
そうした損失を抱えた投資家が売り浴びせてくる確率が高いため、このあたりから上昇しにくいだろうなという思惑が、投資家の間には広がります。
すると、どうなるか?
チャートは、この投資家の心理を見事に反映するのです。つまり、今度は下に向かって下降をはじめます。
そして、次は下値800円から900円のサポートライン(下値支持線)付近で、同じようなことが起こります。買いが増えはじめるのです。
これ以下は未知の領域で、このあたりで売られすぎだと感じる投資家が増えるからです。
だったら、「今のうちに買っておけ」という心理をチャートが反映しはじめます。