プロの相場師も活用する実践的な技術
このように、チャートというのは案外、政治、経済、企業の財務面ばかりを反映しているように見えて、実は投資家の心理状況をありありと描いているということが、おわかりいただけるのではないでしょうか。
とくに短期のチャートは、企業の業績よりも、投資家の心理が色濃く反映されるものだということを、ぜひ覚えておいてください。
企業業績や政府の政策が完全に反映されてくるのは、多くの場合は月足です。投資家の心理と企業業績の両方を捉えたいなら週足がおすすめです。
このように、それぞれのチャートを使い分けていくのです。
継続して勝つことができなければ、投資家として生き残れません。
「うねりチャート底値買い」とは、このボックス相場のジグザグの動きを利用して稼ぐ方法です。
実際、株歴20年以上の、株の上級者やプロの相場師も活用している、実践的な投資の技術です。
おそらく初・中級者がもっとも安全に、継続して利益を生み出すのに適した方法でもあると考えています。
とくに、この「継続して」という考え方が非常に大事です。
ほとんどの投資家が短期では勝てるのに、中長期では勝てていない事実に、私たちはもっと目を向けるべきでしょう。いや、むしろ負け越しているといっても過言ではありません。
それは、なぜでしょうか?
実は、答えはかんたんで、なぜ勝てているのか、自分でもその理由がよくわかっていないからです。
理由がわからなければ、勝ちを再現できるはずがありません。
(つづく)
株式会社フロンティアコンサルティング代表取締役社長
1975年生まれ。放送作家を経て、27歳で戦略PR、ブランド構築、マーケティングのコンサルティング会社を設立し、独立。現在まで14年間、実業家と して会社を経営する。これまでに、三井物産やSONYなど200社以上の企業ブランド構築、スウェーデン大使館やドバイ政府観光局などの国際観光誘致イベ ントやPRなどを行う。
起業する一方で、同じ時期に元手200万円で株式投資をスタート。以後、リーマンショックと東日本大震災という2度の破算危機をなんとか持ちこたえ、株の 保有資産1億円を達成する。現在も、会社経営の傍ら株式投資は継続中。独自に編み出した「うねりチャート底値買い分割投資術」で着実に利益を上げている。 保有資産は、購入した不動産などを含めて1億5000万円をキープ。トータルでは1億円以上のプラスに。また、エンジェル投資家としての一面も持ち、ス タートアップをはじめ、これまで500社以上の有望な会社に投資して株を保有する。
多摩大学大学院経営情報学研究科(MBAコース)在籍中。
学校法人バンタンJカレッジ客員講師、日本マーケティング学会会員、日本神経心理学会会員、一般社団法人日本行動分析学会会員
※次回は、1月6日(金)に掲載します。