「会社を評価する」社員は
自分の評価が低いことに不満を持つ

「会社を評価する」社員は、自分に何が足りないかの認識ができないために、成長できないばかりか、会社にとって有益な存在になっていないにもかかわらず、自分の評価が低いことに不満を持つようになるのです。

 とにもかくにも、新入社員が入社した時には、「会社を評価する」立場から、「会社から評価される」立場に変わったという事実を、しっかりと認識させなければいけません。認識させることができるか、できないかで、彼ら彼女らの人生も大きく違ってきます。

 しかし、残念ながら会社側は、「会社から評価される」立場に変わったということを認識させるどころか、「会社を評価する」立場であるという誤解を促進させてしまっているケースは多いです。

 せっかく、苦労して採用した新入社員。辞めないように、大事に育てなくてはなりません。

 本来、「大事に育てる」ということは、新入社員がこれからの社会人人生で、「しっかりと生きて行けるように、力をつけてあげる」ということのはずです。しかし、現実的には、「未来に向けて大事に育てる」というよりは、「今、辞めないこと」に重きが置かれる傾向があります。

 そうすると、会社は、いかに新入社員に「辞めたいと思われない会社」か、ということに重きを置くようになるのです。会社が新入社員から「良い評価を得ようとしている」状況なのです。

 最近では、会社が従業員に対して「気持ちよく働くことができるか?」というような類のアンケートを行い、その点数が低ければ、会社が改善するというようなことも流行しているようです。

 そのような環境で育った新入社員は、ますます「自分は会社を評価できる」という誤解を促進してしまうのです。