新入社員研修では優秀・普通だった新人が、配属先で問題になるケースも少なくないようです

 新入社員が入社する企業の多くで、新人研修が実施されています。社内で行う場合もあれば、外部委託をする場合もありますが、なかには無人島で数日間過ごす研修や「自衛隊生活体験」を研修として取り入れる企業もあり、実に様々です。

 こういった様々な新人研修を行うことで、新人がたくましく育つ一方で、研修後に配属された現場から「今年の新人は最低限の仕事もできない!」などクレームが寄せられるケースもあります。「研修のときは優秀だったのに」「普通にこなせていたのに」…そんな社員が現場では仕事ができない、と言われてしまうのです。きちんと新人研修をしているはずなのに、どうしてこのようなギャップが生まれてしまうのでしょうか。

 今回は、新人研修と配属後の現場で、ギャップが生じる原因について考えてみたいと思います。

現場で新人が使えないのはなぜ?
研修の「目的」が曖昧な可能性も

 新入社員は複数の採用プロセスを経て、入社している場合がほとんどです。採用の選考は業種や職種に関係なく、多くの場合「コミュニケーション能力」や「潜在的な可能性」、あるいは「社会人基礎力」を基準にしています。学生に求める基準はどこでもほぼ同じであるにもかかわらず、研修を受けた後は現場で期待通りの働きが見られないと「研修の効果が見られない」などとクレームを受けがちです。

 新人が本当の意味で業務上の戦力となるには、とにもかくにも実際の業務をこなしていくしかありません。こうなると実際の業務と研修内容がどれだけ近いかが重要になります。

 もちろんその研修内容は、報・連・相やビジネス文書作成、基本的なオフィスソフトの習熟、名刺交換などの他に、会社の理念の浸透やサービスの専門知識、伝え方、場合によっては資格の習得まで企業によって様々でしょう。研修と現場でギャップを生まないためには、現場で即戦力になることを考慮しながら、研修の目的目標を設定し、何をゴールにしているか重要になります。