ニセの願望に支配されていた女性は、
どうやって本当の願望を見つけたのか?
たとえば、以前セミナーに参加された方で、「結婚できない」と悩んでいた40代の女性がいました。
営業の仕事で素晴らしい成果を出しているキャリアウーマンです。
ただ、どんなに仕事で成果を出していても、本当の願いは「男性と結婚して公私ともに満たされたい」というところに置いていました。
ですから、仕事でどんなに活躍しても、ずっと幸福感を持てないままでした。
なぜ、パートナーに恵まれないのか?彼女はその理由をこう語りました。
「私は男性を見ると、つい『勝ちたい』という気持ちばかりが出てしまうんです」
彼女は、自分より仕事ができない男性を見ると、苛立ちを抑えられなくなり、「男のくせに情けない!」と強く言ってしまうそうです。これでは男性といい関係をつくるのは難しいですよね。
その衝動の発端は、彼女が古い考え方の家に生まれたことにありました。
彼女は長女でしたが、父親が望んでいたのは、一家の跡取りとなる長男でした。女の子が生まれたと聞いた父親はガッカリして、家の中にいたのに別室から半日も動かず、彼女の顔さえ見にこなかったそうです。
彼女のお母さんも、男の子を産まなかったために、家族からトゲのある言葉を投げつけられたそうです。
生まれたときだけではありません。その後もずっと、彼女とお母さんは、家族から認めてもらえなかったということです。
だから幼いときに、「私が男になればいいんだ。そのためには男に勝たなければ!」と心に決めたそうです。
それで、ずっと努力してきたと話してくれました。