ビジネスシーンで効果絶大!
伝え方のレシピ「認められたい欲」

 もともと人は誰も認められたいという本能があります。
 その証拠に、赤ちゃんが立ったとき「よくできたねー」と言われると満面の笑みになり、また何度も立とうとする。人間のDNAには「認められたい欲」が組み込まれていて、それを満たすためにはちょっとくらい面倒なことでもやろうと思うものなのです。

 これは年齢にかかわらず、男性でも女性でもあてはまります。特に、ビジネスシーンで面倒くさいと思われるものをお願いするときにはコレです。

 たとえば、部下に残業を頼むとき、何と言えば快く引き受けてくれるでしょう?

「残業お願いできる?」

 このように直球で頼む人が多いかもしれませんが、これでは、上司であるあなたのメリットでしかありません。

「きみの企画書が刺さるんだよ。お願いできない?」

 このように頼まれたら、どうでしょう?相手を認めているコトバから始まっていることで、面倒くさいことでも「やってみよう」とする気持ちが生まれます。
 この「認められたい欲」を使えば、相手の気の乗りかたが変わります。最終的にあがってくる企画書の内容も、クオリティの高いものが期待できるでしょう。

「どうしても叶えたいお願いがある!」
 そんなとき、「伝え方」一つで、「イエス」をもらえる方法があります。
 それが「イエスに変える7つの切り口」です。
 今回は、「認められたい欲」を解説いたしました。

(1)相手の好きなこと
(2)選択の自由
(3)認められたい欲
(4)あなた限定
(5)チームワーク化
(6)嫌いなこと回避
(7)感謝

佐々木圭一(ささき・けいいち)
コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師 上智大学大学院を卒業後、97年大手広告会社に入社。後に伝説のクリエーター、リー・クロウのもと米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。日本人初、米国の広告賞One Show Designでゴールド賞を獲得(Mr.Children)。カンヌ国際クリエイティブアワードでゴールド賞他計6つ獲得、など国内外55のアワードを入賞受賞。福岡県クリエイティブディレクター、シェラトンJAPANクリエイティブディレクター、などブランディング、広告CM制作多数twitter:@keiichisasaki Facebook:www.facebook.com/k1countryfree HP: www.ugokasu.co.jp