中には嫉妬深いパパも
「ウザいと感じる時もある」

 ユミの話に戻すと、ラウンジで人気もあった彼女はあっという間に固定のパパを見つけることができた。経営者の40代のパパは、欲しいと言えば30万のバッグでもポンと買ってくれた。そこからユミの生活は一変する。

「正直、こんなにラクに稼げるんだったら、なんでもっと早く始めなかったんだろうって思うほど、パパ活は余裕でした。援交と違って、固定の相手だし身元もしっかりしてるから安心。会うのは週に1回程度で、美味しいご飯食べさせてもらって、仕事の愚痴聞いて、セックスして、次の日の朝にはバイバイ」――そんな関係を続けてもうすぐ1年になる。援助してもらった金銭の総額は、500万円以上だという。

「たまに女子同士で話してても、私はパパとデートだけで身体の関係はないから……とか綺麗ごと言う子もいるけど、100%嘘!(笑)。いくらお金があり余ってるおっさんだって、触らせてくれない女にお金は出さないでしょ」

 愛情もなく金銭だけのつながりで性行為をすることに、虚しさや嫌悪感はないのだろうか。そう尋ねるとユミはニコニコしながら「おっさんだけど別に見た目もキモイわけじゃないし、最初は抵抗あったエッチも今はなんとも思わない。優しいし何でも買ってくれるし、感謝してるぐらい」と語った。

 そう言いながらも、ユミは時折「パパ」のことを馬鹿にしたように「じじー」と呼ぶ。「じじー」の束縛が激しいところが、嫌いなのだという。

「パパには2種類いて、プライベートには立ち入らないよっていう割り切りタイプと、お金を出す代わりに疑似恋愛を楽しむタイプがいます。じじーは後者だった。だから私に彼氏がいることがバレたときは、凄くもめました。じじーにも気を使って大好きだよ、愛してるよってLINEしないといけないから、ウザいと感じるときもありますね」

 ユミにとって誤算だったのは、彼女のパパが「割り切りタイプ」のパパではなく、「恋愛感情タイプ」のパパだったことだ。彼氏と別れたという嘘をついてもバレたときに面倒なので、今は彼とうまくいっていないことにしてやり過ごしているという。一方、自分より20歳以上歳の離れた女性との恋愛ごっこを楽しんでいる「じじー」も既婚者なのだというから、呆れた話だ。

「傍から見たらこれって不倫になるのかな?でも不倫ってお互いに恋愛感情があってそうなるじゃないですか。私からするとこれはただの契約で、ビジネスだから、罪悪感とかは一切ないですね。ただ面倒なことになるのだけは嫌なんで、じじーには上手くやってもらいたいかな。このあいだ私に送るはずのLINEを奥さんに送っちゃったって焦ってたんですけど、知らねーよっていう(笑)」

 ユミはあっけらかんと話し、笑っていた。「パパ活女子」を軽蔑していたころの彼女は、もういない。