一般人でも容赦ない
アカウント晒し

 化粧品クレクレ女につきまとわれて疲弊していた松井さんに、追い打ちをかけるように起きたのが、ネットならではの事件だ。

「私は、小嶋陽菜ちゃんが大好きで、彼女が着ていた服と同じものを買ってインスタに画像を投稿していたんです。ときどき、彼女のインスタ投稿と同じアングルで写メを撮ったりもしてました」

 インスタで投稿をしている芸能人のなかでも、女性人気が高いのが小嶋陽菜(こじはる)。たとえば、彼女がインスタでスマホケースを公開した途端、同じものを購入し、インスタにその写真を投稿する女性が急増したほど。

「こじはる好きな女の子同士でフォローし合っていたのもあって、みんな同じような投稿をしていたんです。彼女が好きなキャラクター『テッド』のぬいぐるみと自撮りした写メを載せてました。周りの子もしているし、と思って普通に投稿していたんですけど……」

 ある日、インスタ上で仲のいいフォロワーから、松井さんにダイレクトメールが届いたという。

「『はるかちゃんのアカウント、ネットで晒されてるよ……』と、報告してくれたんです。その子に教えてもらった某大型掲示板のURLに飛ぶと、私のアカウント名の下に『勘違いブス』とか『整形でしょ』って感じの書き込みがあって、かなりショックを受けてインスタをやめました」

 ネット上に晒されたショックで、インスタを去った松井さん。彼女のように、ネット上に晒されているアカウントは星の数ほどあり、その多くに罵詈雑言が書き込まれることもあるという。

「私は精神的に続けることができなかったけど、フォロワーが多いアカウントのなかには晒されてるのを知りながらも、インスタを続ける人もいるんですよ。アカウントを削除したら、それまでに築き上げた数字がなくなっちゃうのが怖いのか、神経がよほど図太いかですよね……」

 誰しも、多少は持ちあわせているだろう自己顕示欲や承認欲求。SNSで集まった「フォロワー」や「いいね」の数から得られる快感は、それらを満たすのにはうってつけの機能なのだ。

 その一方で「いいね」やフォロワーの“数”を意識し続けることで精神的に疲弊してしまった、というユーザーも後を絶たない。もしかしたら、炎上してもなおキラキラ投稿を続けられるほどの猛者でなければ、SNSに手を出してはいけない時代がくるのかもしれない。