重要な会議には勝負下着
百貨店にはなじみの店員も

「薄着でブラを付けられない夏場は、ずっとイライラしっぱなしでした。それで、ブラが無理なら、せめてショーツだけでもと、夏はショーツを身に着けたのですが、ブラのような落ち着き感はありません。やはりブラとショーツ、上下揃ってのセットなのでしょうね……」

こちらは「通勤用ブラ」。通勤用、プライベート用合わせて約20着ものブラ、ショーツを持っているという。 写真提供:タカトシさん(以下同)

 こう語るタカトシさんは今、通勤用、プライベート合わせて約20着のブラ、ショーツを持っている。ガーターベルト、キャミソール、ガードルも愛用しているという。

「女性用下着を身に着けるようになり、自分の女性性が引き出されて、それがいい具合に男性性とマッチしています。我慢強さと積極性です。妻も理解してくれています」

“ブラ男”になって10年、購入する場も変わった。タカトシさんが女性用下着を身に着けるようになった07年当時は、通販で購入していたが、いつしか購入の場はインターネットが主流となった。だが最近、それもまた変わりつつある。

「百貨店の女性下着売り場です。今では顔馴染みの店員さんもいますよ。その彼女の見立てで、最近は高級ブランドにも手を出しています。重要な会議前、プレゼンがあるときの“勝負下着”です」

 実際、京阪神地区のいくつかの百貨店の女性下着売り場に聞いてみると、男性がみずから着用する目的で購入する客も少なからずおり、「基本的にはサイズを測り、ご希望を伺って推奨する商品があればお勧めする」(大阪市内の某百貨店店員)という。

 もちろん売り場に他の女性客がいれば、「互いに目につかないところで接客する」(同)という配慮も怠らない。ブラ男たちによると「アパレルチェーン店でも同様の対応だった」という。このように男性がみずから着用するブラやショーツを実店舗で購入できる環境は整っている。